まぐろと現国
今日はhttp://www.tatsuru.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1725のトラックバックなのです。こちらの文章もあわせてお読みいただくと、ますます面白いかと存じます。
私の敬愛する内田樹先生が、「2006年度大学受験出題頻出者ランキング」で6位に入ったそうである。実生活ではまったく知り合いでもなんでもなく、ただ一回メールの交換をしただけであるが、先生の著作は多数拝読しているので、ここでお祝いの言葉を述べさせていただく。別にお祝いしたところで何もないが、大学受験生を教えている者としては素通りできる内容ではない。
そのランキングを先生のブログから引用させていただくと、
一位は・上田紀行
二位・茂木健一郎(おお、茂木さんだ)
三位・鷲田清一(おお、鷲田さんだ)
四位・山崎正和、夏目漱石
五位・正高信男、斎藤孝(おお、齋藤さんだ)
そして同率六位が養老孟司(おお、養老先生だ)柏木博、河合隼雄、そして私。
「おお」がついているのは、私がこの一年の間に対談した方である。
ということになっている。最近読んでいる本の作者がベスト5に入っているというのは、私がメディアに踊らされているのだろうか、それとも選書眼が優れているのだろうか。これを参考にして受験生を指導していこう。
先生がご自分のブログでも書かれているが、先生の文章は実は大学受験よりも中学高校の入試で使われることが多いのだそうだ。
よかった。実は俺、去年、中学3年生に「内田樹はいろんな高校の入試で使われていて面白いよ」と勧めていたのだ。これがうそだったらみんなに怒られるところだった。今年も勧めよう。まあでも、実際に内田先生の文章を読んだやつはいないだろうなー・・・。
それにしても入試で使われたりするとお金が入るらしい。本を書けば当然印税も入ってくる。俺も物を書く仕事がしたいものだ。出版社の皆さん、よろしくお願いします。
内田先生の『寝ながら学べる構造主義』が
『探求 国語総合(現代文・表現編)』(桐原書店)に採録されたそうだ。ますますすごいことと言わねばなるまい。
国語の教科書をなめてはいけない。
今日は高校生の国語の定期テストが近いため、教科書の文章を解説してあげた。
初めて見る文章だったので不安だったがそこは斎藤孝先生の「三色ボールペン方式」で余裕。いやいや、やってみると意外にも効率いいねこりゃ。みなさんもぜひ。
その文章は「構造主義生物学」というものの文章だったのですが、構造主義生物学なんてあったのか。確かに書いてあることは「フーコーでも読んだなこの人は」って感じでしたね。「見えない権力」とかそういう用語がびしばし出ておりました。
しかし構造主義と生物学をくっつける人がいたとは。構造主義というとどうも俺は文化人類学とか歴史とか記号論とかそういう文系的なものしか想像できないんですけど、生物学でも構造主義はありなんですね。聞くところによると「構造主義進化論」なるものもあるそうだ。ぜひどんな理論なのか聞いてみたいものだ。
そう、国語の教科書をなめてはいけない。
理由は読めばわかる。
教科書を作っている人も、受験の問題を作っている人たちも、適当に作っているわけではないことは、読めばすぐにわかる。ごくまれに「なんじゃこりゃ」という問題もあるが、ほとんどは作った人の思考までわかるものばかりだ。
今日は生徒から教科書を借りて読んだが、いやいやなかなか、いい文章がそろっているじゃないか。製作者たちの様々な思想を紹介したい、論理的な思考を学ばせたい、感動する文章を紹介したいなどなど様々な熱い思いが紙面から伝わってくるようだ。
高校の時にはそんなこと考えもしなかった。なんともったいない読み方をしていたのであろう。国語を主に担当する塾講師として様々な文章に触れてきたが、それが俺を成長させたのだろう。教える側に立って初めてわかることなのかもしれないが、入試の国語の文章も、かなりうならされるような文章が多い。さすがである。入試問題製作者の苦労がしのばれるというものだ。ご苦労様です。
最近では国語の教科書が批判されることがよくある。あれがないこれがない、その代わりこんな変な文章がある、などなど。しかしそのような批判はよく読んでから言え。自分たちの時代とは違うからって、そんなにビビルことないだろ。目次だけ見たんじゃ何もわからんぞ。製作者たちはいろんな規制の中で教科書の認定をもらうために針の穴をくぐるようなきわどい苦労を重ね教科書を作っているのだ。読んでそれがわからないとしたら、その人は本を読んでも何もわからないだろう。
もう一度言う。国語の教科書をなめてはいけない。
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